

まずは〈公式〉を確認しよう!
公式
「O1(人)にO2(物事)を教える」 “tell O1 O2”
“tell O1 O2” は「O1(人)にO2(事柄)を教える・伝える」の意味です。
→ “O1(人)” の省略はできません。
“teach ~” は「(教科など)を教える」の意味。
会話で相手に情報を伝える場合には用いません。
“can tell + wh-節 / if[whether] 節 / that 節” だと「〜が分かる」の意味になります。
(例)I can’t tell if he is right or not.
「彼が正しいかどうか分からない」 【Genius 5th】
(例)How could you tell it’s me?
「どうして私だと分かったの」 【Genius 5th】



次に〈語句〉を確認しよう!
語句
「その本をどこで手に入れたか」(* 過去形)
① where you got the book
② where you found the book
③ where you obtain the book
④ where you come across the book
「その本をどこで手に入れたか」は全体で目的語になるので、間接疑問文の語順にします。
“where did you get the book”(疑問文の語順)
“where you got the book” (間接疑問文の語順)
“③ obtain ~” は「(事・物)を得る・手に入れる」の意味です。
“④ come across ~” は「(事・物)を(偶然)見つける」の意味です。
“get”, “acquire”, “obtain”, “gain” の違いを学習しましょう。
get
「〈物・事〉を得る・手に入れる」
何かを「手に入れる」の意味を表す、最も一般的な、意味の広い語です。
acquire
「(努力・能力などにより)〈知識・評判・習慣など〉を身につける」(堅い語)
物、知識、評判、嗜好などを努力、学習、振る舞いなどで得ることを表します。
「継続的に徐々に獲得する」過程を強調します。
obtain
「〈物・事〉を(努力して・計画的に)得る・手に入れる」(やや堅い語)
主に書き言葉で使います。
物や事を得るための努力や長期間の苦労を強調します。
話し言葉では “get” を用います。
gain
「(努力をして)〈欲しい物・必要なもの・貴重なもの〉を獲得する・勝ち取る・手に入れる・得る」
この4語の中で一番努力をして利潤などを「得る」ことを指します。
時に、次第に増えていくことを暗示します。
「〜を得る」の意味では通例、 “get ~” を用います。
・ acquire skills through exercises
「練習を通して技術を身につける」
・ acquire a taste for sushi
「(当初は苦手だったが、だんだん)寿司が好きになる」
・ obtain rare shoes from abroad
「珍しい靴を海外から入手する」
・ Further information can be obtained from an information desk.
「より詳しい情報は案内所で入手可能」(* 書き言葉)
・gain one’s goal
「目標を達成する」
・ gain wide currency
「広く普及する・広く流行する」
→ “currency” 「(習慣・考え・言葉などの)広まり・普及・流布」



解答例を確認しよう!
・ Could you(S) tell(V) me(O1) where you got the book(O2)?
問題文は「〜していただけないでしょうか」と言う丁寧な表現だったので、 “Could you ~” という形で解答します。
“Can you~?” は「(友人などに対して)〜してくれない?」と言うくだけた表現になります。
・ May I(S) ask(V) where you found this book(O)?
“May I ~?” は「〜してもよろしいですか」の意味です。
相手を尊重して(自らの利益のために)許可を求めるときに使います。かなり丁寧な表現です。
(例)May I have another cup of coffee?
「もう一杯コーヒーをいただけますか」
(例)May I have your name, please?
「お名前を伺えますか」
→ 解答例の訳は「あなたがどこでこの本を見つけたか聞いても良いですか」となります。
“May I ask you where you ~?” の “you” は不要です。
→ 後半の “where you ~” で誰に尋ねるか分かるので “ask you” の you があると少し重く感じられます。
許可を求める度合いは以下の順で丁寧になります。
can < could < may < might
今回の “May I ~?” は(米用法)ではかたい表現です。
親しい間柄では “Can[Could] I ~?” や “Is it all right if I do ~?” を使います。



次、行ってみよう!