

まずは〈公式〉を確認しよう!
公式
「O1(人)が〜するのにO2(時間)がかかる」
It takes O1 O2 to do ~
“take O1 O2” で「O1(人)がO2(時間・労力など)を必要とする・かかる」の意味です。
上の表現は、It が仮の主語(形式主語)で to do ~ が本当の主語になります。
「外国語を学ぶのにどんなに長い時間がかかるか」は「あなたを含めた一般の人」を指すので、O1(人)は省略します。
O1(人)は「文脈で誰を指すか分かる場合」や「一般の人」を表すときは省略することが多いです。



次に〈語句〉を確認しよう!
語句 その1
「外国語を学ぶ」
① learn a foreign language
② master a foreign language
今回は「外国語を習得する」という意味なので、”× study a foreign language” は不可です。
「〜を習得する」の意味を持つ “learn / master ~” を使います。
“study”
学問や教科を体系的に「勉強する」「研究する」ことを指します。
最終的に身についたかどうかは問題にしません。
“learn”
知識や技術を経験や教育を通じて「身に着け」「完全に使いこなす」ことができるようになることを指します。
過程及び結果に重点があります。
語句 その2
「あなたは〜が分かっていない」
① you don’t know ~
② You don’t realize ~
“realize ~” は「(色々考えた結果)〜が分かる」の意味です。
“× You can’t tell how long …” は不可です。
“can’t tell + wh-節” は “can’t measure”, “can’t judge” の意味で、より個人的な事柄 に用います。
今回のような一般論的な話には用いません。
(例) How could you tell (that) it’s me?
「どうして私だと分かったの」 【Genius 5th】
(例) I could tell by looking at you what happened.
「君を見て何が起こったか分かった」 【Widsom】
“× You can see [find / notice / recognize] ” は不可です。
・ “see ~ ” 「(見て)〜が分かる」
・ “find ~” 「(経験して)〜が分かる」
・ “notice ~” 「(見て)〜に気づく」
・ “recognize ~” 「(一度あった人が)〜だと分かる」・「(一度見たものが)〜だと分かる」
今回の「分かる」は「(色々考えて)〜が分かる」の意味で使っているので、これらは使えません。



解答例を確認しよう!
You don’t know how long it takes to learn a foreign language.
“× how long does it take” は不可です。今回は目的語として使うので、間接疑問文の語順にします。
“How long will it be before ~?” は「〜まで、あとどれくらいありますか」の意味です。
この表現は「あとどれくらい待てば良いか」という状況で使います。
(例)How long will it be before the next train arrives?
「次の列車が到着するまでどれくらいありますか」
= How long do I have to wait before the next train arrives?
You don’t realize how much time it will take to master a foreign language.
“realize ~” は「(色々考えた結果)〜が分かる」の意味です。
この問題では “how much time“「どれくらいの時間が〜か」の代わりに “how many years”「何年〜か」も可です。



次、行ってみよう!