第2講 動詞

【概要】今回は「動詞」について学習します。自動詞と他動詞の区別から始まり、紛らわしい動詞の用法まで、学習することは多岐に渡ります。一つずつ丁寧に学習していきましょう!

目次

1. 自動詞とは何か他動詞とは何か

まずは自動詞と他動詞の定義から見ていきます。

目的語の有無で自動詞・他動詞を区別します。

例文を使って説明していきます。

自動詞の例文

① Ken arrived. 
「ケンは到着した」
② Ken arrived at the station.
「ケンは駅に到着した」
③ Ken arrived there
「ケンはそこに到着した」


「自動詞」とは目的語を動詞の後ろに直接取れない動詞
のことです。

②・③ のように at the station や there などの修飾語が付いていても構いません。

他動詞の例文

① Ken reached the station.
「ケンは駅に到着した」
② Ken reached the station at 9:00.
「ケンは駅に9時に到着した」
③ Ken reached the station before dark .
「ケンは暗くなる前に駅に到着した」


他動詞とは目的語を動詞の後ろに直接とる動詞
のことです。

①・②・③ 全て、reach の後ろに the station という名詞があるのが分かると思います。

②・③ のように 後ろに修飾語(at 9:00 / before dark)が続くかどうかは関係ありません。

自動詞・他動詞の区別は、長文の読解を通して少しずつ身につくものです。現時点では、軽く頭の中に入れておく程度でも構いません。

2. 自動詞と間違いやすい他動詞

I(S) discussed(V) the possibility of marriage(O) with her(副).
「私は結婚の可能性について彼女と話し合った」(Wisdom)


“discuss ~” は「〜について話し合う」という意味の 他動詞 です。

動詞の後ろに目的語が直接続きます。

「〜について」の部分から “×× disucuss about ~” としないように気をつけよう。

自動詞と間違いやすい他動詞一覧

それでは自動詞と間違いやすい他動詞を見ていきましょう。

動詞 意味
accompany ~ 〜と一緒に行く
= “go with ~”
answer ~ 〜に答える
= “reply to ~”
approach ~ 〜に近づく
attend ~ 〜に出席する
* 「4. 自動詞と他動詞の区別が重要な動詞」も参照のこと
communicate ~ 〜を伝える
* 「4. 自動詞と他動詞の区別が重要な動詞」も参照のこと
consider ~ 〜を考える
= “think about ~”
consult ~ (専門家)に意見を求める・(医者)に診察してもらう・(辞書・本など)を調べる
* 「4. 自動詞と他動詞の区別が重要な動詞」も参照のこと
discuss ~ 〜を議論する
= “talk about ~”
enter ~ (建物・部屋など)に入る
= “go into ~”
* 「4. 自動詞と他動詞の区別が重要な動詞」も参照のこと
inhabit ~ 〜に住む
= live in ~
leave ~ 〜を去る
* 「4. 自動詞と他動詞の区別が重要な動詞」も参照のこと
marry ~ 〜と結婚する
mention ~ 〜について言う
= refer to ~
obey ~ 〜に従う
* 発音は [oᴜbéɪ](二重母音)
oppose ~ 〜に反対する
= object to ~
reach ~ 〜に到着する
= arrive at[in] ~ / get to ~
resemble ~ 〜に似ている
search ~ 〜の所持品検査をする・(場所やポケット等)を捜す
* 「4. 自動詞と他動詞の区別が重要な動詞」も参照のこと
survive ~ 〜より長生きする・〜を切り抜けて生き残る
visit ~ 〜を尋ねる
番長先生

これらの他動詞は文章を読んでいく中で自然に覚えていくことができます。

3. 他動詞と間違いやすい自動詞一覧

次に他動詞と間違いやすい自動詞を見ていきましょう。

動詞 意味
agree with A Aと意見が一致する・(食べ物・気候などが)Aに合う
apologize to A for B BのことでA(人)謝る
argue with A about B BについてA(人)口論する・議論する
arrive at[in] A Aに到着する
complain to A about[of] B A(人)Bについて不平を言う
get to A Aに到着する
graduate from A Aを卒業する
leave for A Aに向けて出発する
* 「4. 自動詞と他動詞の区別が重要な動詞」も参照のこと
marvel at A Aに驚く
object to A Aに反対する
participate in A Aに参加する
reply to A Aに返事をする
return to A A(元の場所・位置)に戻る
succeed in A Aに成功する
succeed to A Aを継承する・〜の後を継ぐ
stay at[in] A Aに滞在する
番長先生

これらの自動詞は前置詞がついた形で出題されます。

普段から積極的に熟語を覚えよう!

4. 自動詞と他動詞の区別が重要な動詞

このセクションでは前置詞の有無がポイントの動詞を学習します。

非常に出題率が高いので、。

leave と leave for

leave O 他動詞 Oを出発する
leave for O 自動詞 Oに向かって出発する

上の2つを合成した “leave A for B”「Bに向かってAを出発する」という表現もあります。

He left Japan for America yesterday.
「彼は昨日、アメリカに向けて日本を出発した

search と search for

search O 他動詞 ①(場所・ポケットなど)を捜す
②(武器などを持っていないか)(人)の所持品検査をする・身体検査をする・ボディーチェックをする
search for O 自動詞 Oを求めて捜す・〜を求める

The police searched the suspect’s house.
「警察は容疑者の家を家宅捜索した

We had to search for a solution to this problem.
「私たちはこの問題の解決策を捜し求めなければならなかった」


上の2つを合成した “search A for B”「Bを求めてAを捜す」という表現もあります。

I searched the drawer for the missing ring.
「なくなった指輪を求めて引き出しを捜した

enter と enter into

enter O 他動詞 (建物・部屋など)に入る
enter into O 自動詞 ①(議論・交渉など)を始める
②(契約など)を結ぶ

She entered the store to buy a dress.
「彼女は服を買いにその店に入った

We entered into discussion with him.
「私たちは彼と議論を始めた

attend と attend to/on

attend O 他動詞 Oに出席する
attend to O 自動詞 ① 「〜に注意する」 (= pay attention to O)
② 「〜の世話をする」 (= look after O)
attend on O 自動詞 「Oに仕える」(= look after O / take care of O)

Only 10 of the members attended the meeting.
「メンバーのうち10人だけがその会議に出席した

You must attend to what your boss is saying.
「あなたは上司が言っていることに注意を払わなければならない」

communicate と communicate with

communicate O 他動詞 Oを伝える
communicate with O 自動詞 Oとコミュニケーションをとる

Communicate your ideas to others.
「自分の考え他人に伝えなさい」
* communicate A to B「A(情報など)をB(人)に知らせる」

He can communicate effectively with people from other countries.
「彼は外国人うまくコミュニケーションをとることができる」

consult と consult with

consult O 他動詞 ①(専門家)に意見を求める
②(医者)に診察してもらう
③(辞書・本など)を調べる
consult with O 自動詞 Oに相談する

You must consult a lawyer about the case.
「あなたはその事例に関して弁護士に意見を求めなければならない」

I consulted with my friend about what to do next.
「次に何をしたらいいのか友達に相談した

“consult ~”「③(辞書・本など)を調べる・参照する」(= refer to ~) の使い方に注意しよう!

consult a dictionary for the pronunciation
= refer to a dictionary for the pronunciation
「発音辞書で調べる

[jin_icon_book color=”#e9546b” size=”17px”] “consult O for ~“「〜を求めてO(辞書・本など)を調べる」


[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”]  “look up O in[on] ~” 「(本・辞書など)でO(情報など)を調べる」と比較しよう!

 “look up the pronunciation in a dictionary” 


“look up” は後ろに「調べる内容・情報など」が続く点に注意。

“× look up the dictionary” とはならない。

5. 活用が紛らわしい動詞

ここでは活用が紛らわしい動詞を覚えます。

1. lie と lay

自動詞 lie「横になる」の活用は以下の通りです。

lie lay lain lying
[lai] [lei] [lein] [laiiŋ]
[ライ] [レイ] [レイン] [ライイング]

She lay on the bed every day.
「彼女は毎日ベッドの上で横になっていた

自動詞 lie は後ろに名詞が続きません。続けることができるのは副詞句・副詞節・前置詞句などです。

他動詞 lay「〜を横にする」の活用は以下の通りです。

lay laid laid laying
[lei] [leid] [leid] [leiiŋ]
[レイ] [レイド] [レイド] [レイイング]

She laid the book on the bed.
「彼女はその本ベッドの上に置いた

他動詞 lay は後ろに名詞が続きます。

2. rise と raise

自動詞 rise「のぼる・上がる・立ち上がる」の活用は以下の通りです。

rise rose risen rising
[raiz] [rouz] [riz(ə)n] [raiz]
[ライズ] [ロウズ] [リズン] [ライズィング]

The sun is about to rise.
「太陽がまさに上がろうとしている」
* be about to do ~ 「まさに〜しようとしている・〜する所である」

The curtain rose slowly.
「ゆっくりと幕が上がった」(WISDOM)

自動詞 rise は後ろに名詞が続きません。続けることができるのは副詞句・副詞節・前置詞句などです。

他動詞 raise ~「①(物・体の一部)をあげる・②(金)を集める・調達する・③(質問・要求など)を出す・提起する・④(子供)を育てる」の活用は以下の通りです。

raise raised raised raising
[reiz] [reizd] [reizd] [reiz]
[レイズ] [レイズドゥ] [レイズドゥ] [レイズィング]

Raise you hand if you want to say something.
「何か言いたいことがあればを挙げなさい」(WISDOM)

② We raised a lot of money for a campaign.
「私たちは選挙活動のためのお金たくさん集めた

③ I’d like to raise an issue.
問題を提起したいと思います」「この件について皆で考えたいと思います」
(NHK 入門ビジネス 英語)

④ It’s is expensive to raise and educate children.
子供を育て、教育するにはお金がかかる」(GENIUS)

他動詞 raise ~ は後ろに名詞が続きます。

3. arise と arouse

自動詞 arise「(問題が)起こる・生じる」の活用は以下の通りです。

arise arose arisen arising
[əráɪz] [əróʊz] [ərɪ́z(ə)n] [əráɪz]
[アライズ] [アロウズ] [アリズン] [アライズィング]

Call the police when the need arises.
「必要があれば警察を呼びなさい」(GENIUS)

自動詞 arise は後ろに名詞が続きません。続けることができるのは副詞句・副詞節・前置詞句などです。

語源的には a「上へ = on」+ rise「立つ」→「上へ立つ」→「起こる・生じる = happen, occur」となります。

他動詞 arouse ~ 「①(興味・感情など)を刺激する・②(興味・怒り・疑念など)を呼び起こす」の活用は以下の通りです。

arouse aroused aroused arousing
[əráᴜz] [əráᴜzd] [əráᴜzd] [əráᴜz]
[アラウズ] [アラウズドゥ] [アラウズドゥ] [アラウズィング]

① His talk aroused the curiosity of all the people.
「彼の話は皆の好奇心をかき立てた」(GENIUS)

② The movie aroused strong feelings in me.
「その映画は私に強い印象を与えた」(WISDOM)

他動詞 “arouse ~” は後ろに名詞が続きます。

“arouse ~” の発音に気をつけてください。”ou” という綴りですが発音は [アラウズ]です。

4. sit と seat

自動詞 sit「腰掛けている・座っている・座る」の活用は以下の通りです。

sit sat sat sitting
[sit] [sæt] [sæt] [sitiŋ]
[スィット] [サット] [サット] [スィティング]

Is anyone sitting here?
「ここに誰か座っていますか」「この席は空いていますか」

Excuse me, but I think you’re sitting in my seat.
「すみませんが、私の席にお座りのようですが」(GENIUS)

What can we do but sit and wait?
座って待つ他に何ができるのか」(GENIUS)
* but do ~「〜を除いて・〜以外に」

自動詞 sit は後ろに名詞が続きません。続けることができるのは副詞句・副詞節・前置詞句などです。

Sit down” という表現は先生や親が子供に「座りなさい」と言う時に使われる強い表現です。”Please sit down” としても同様に攻撃的です。

実際には “Please be seated”「席にお付きください」や “Please have[take] a seat.” “Have[Take] a seat, please” 「お座りください」のような表現を使います。

座っている人に「どうぞそのまま立たないでください」というときは “Keep your seats, please” などと言います。

sit と前置詞の collocation を確認しよう(英作文用)

sit at a table[desk, computer] テーブル[机・コンピュータ]の前に座る

* 食事や仕事などの目的のために何かのそばへ座るときは at を使う
sit on a bench[chair, sofa, bed] ベンチ[いす・ソファ・ベッド]座る

* 平らなに座る場合は on
sit in a wheelchair[rocking chair, car, back seat] 車いす[ロッキングチェア・車・後部座席]座る

* 肘掛けや椅子など、座ったら何かに囲まれる感じがする場合は in
sit in front of the TV テレビの前に座る
sit behind the wheel 運転席座る
sit by the fire のそばに座る

他動詞 seat ~「① (人)を座らせる・(人)を(席へ)案内する・②(部屋・テーブル・乗り物が人数分)の席がある・収容する」の活用は以下の通りです。

seat seated seated seating
[siːt] [siːtid] [siːtid] [siːtiŋ]
[スィート] [スィーティッド] [スィーティッド] [スィーティング]

① We are seated around the boss in our office.
「私たちはオフィスでは上司の周りに座っています」(GENIUS)

seat O
「O(人)を座らせる」
be seated
「座る・座っている」

① He seated himself before the teacher.
「彼は先生の目の前に座った」(WISDOM)

seat O
「O(人)を座らせる」
seat oneself
「自分自身を座らせる」
→『座る・座っている』

Remain seated until the aircraft has come to a complete stop.
「飛行機が完全に止まるまで席を立たないでください」(GENIUS)

be seated
「座っている
remain seated
「座ったままでいる
come to ~
「(状態・事態)になる」
come to a complete stop
「完全に止まる」

① The waitress seated us in a corner.
「ウエイトレスが隅の席に私たちを案内した」(GENIUS)

② Our school bus only seats 20 passengers.
「私たちの学校のスクールバスには20人しか乗れない」

② Tokyo International Forum Hall A seats 5012 people.
「東京国際フォーラムホールAは5012人収容できます

【参考】「東京国際フォーラム」とは東京有楽町にある大型の文化施設です。大型会議やコンサートなどが行われます。下の画像は国際フォーラムの東京駅側の風景です。

国際フォーラムの画像

6. 意外な意味を持つ自動詞

このセクションでは意外な意味をもつ自動詞を学習します。

自動詞なので動詞の直後に名詞が続きません。

動作の対象を表したいときは、”8. long for O” や “10. run for O” のように “前置詞+名詞” を加えます。

1. pay

pay 利益になる・割に合う

Kindness sometimes does not pay.
「正直は割りに合わないことがある」

2. matter

matter 重要である・影響がある

It doesn’t matter whether he succeeds or not.
「彼が成功するかどうかは重要ではない」

* “whether … or not” で「…かどうか」の意味。
* whether 節中は未来のことでも will, would は用いない。


上の例文の構造は以下のとおりです。

3. do

do 間に合う・役に立つ・用が足りる
* will do / would do の形で

Any book will do so long as it is interesting.
「面白ければどんな本でも構わない

* any + 単数名詞 は「どんな…でも」の意味。
* so[as] long as SVO 「〜でありさえすれば」

4. read

read + 副詞 (印刷物が)〜と読める・書いてある(能動受動態)

This report read well.
「このレポートはよく書けている

* “This report is read well.” という受け身の関係が成り立つ

能動受動態とは?


5. sell

sell + 副詞 〜くらい売れる・売れ行きが〜である(能動受動態)

On a rainy day, umbrellas sell well.
「雨の日には傘の売れ行きが良い」

* “Umbrellas are sold well.” という受け身の関係が成り立つ。
* 副詞 には “well, quickly, badly” などの「様態・数量・価格」の表現がくる。

6. keep

keep (食べ物が)持つ・(良い天気が)続く

How long does this chicken keep?
「この鶏肉はどれくらい持ちますか」

7. last

last + 副詞 (出来事・状況などが)(ある期間)続く・継続する

The meeting lasted for five hours.
「その会議は5時間続いた

* 副詞は「期間」の表現がくる。

8. long for O

long for O O(すぐには現実しそうにない事)を仕切りに臨む・待ちわびる

The mother longed for her son’s success as a professional baseball player.
「その母親は息子がプロ野球選手として成功することを切に願った

* as + 名詞「〜として」

9. count

count 重要である・価値がある
= “matter”

Academic qualifications count for nothing in this job.
「学歴はこの仕事では重要ではない(無価値である)」(GENIUS)

* for nothing / for much などで重要さの度合いを表す。

10. run for O

run for O O(役職など)に立候補する・出馬する
= “stand for O”(英用法)

Bill decided to run for President.
「ビルは大統領に立候補しようと決心した」

以下の表現にも注意しておこう!

run in O O(選挙)に立候補する

run in an election 「選挙に出る

run against O O(人)の対抗馬として立候補する

run against Bush 「ブッシュの対抗馬として出馬する

7. 意外な意味を持つ他動詞

このセクションでは意外な意味をもつ他動詞を学習します。

他動詞なので動詞の直後に名詞が続きます。

1. meet O

meet O O(必要・要求など)に応じる・(目標など)を達成する

Until our demands are met, we will remain on strike.
「要求が受け入れられるまで、ストライキを続行するつもりだ」(WISDOM)

* remain C「〜のままである」
* on strike 「ストライキ中の」

2. run O

run O O(店・会社など)を経営する・切り盛りする

My father runs a small drugstore.
「父は小さな薬局を経営している

3. see O

see O S(時代・場所が)O(変化・事件)を目撃する

The early nineteenth century saw the rapid industrial and agricultural development of the United States.
「19世紀初めに、合衆国では工業と農業の急速な発展が起こった

番長先生

“see O” は上智大学で出題されたことがあるよ!

4. fail O

fail O (いざという時に)O(人)の役に立たない・期待に背く

Words failed me. 
「言葉がどうしても出なかった・呆れてものも言えない」

Her courage failed her.
「勇気がどうしても出なかった

5. book O

book O O(部屋・座席・切符など)を予約する(英用法)
= reserve O

I booked a flight to Hokkaido yesterday.
「私は昨日、北海道行きの便を予約した

6. cover O

cover O O(損失・費用など)をまかなう・補う・埋める

I didn’t have enough money to cover the bus fare.
「バス代をまかなうだけのお金がなかった」

名詞形の “coverage” 「(テレビ・ラジオ・新聞の)報道・取材」は上位校頻出単語です。

the media coverage
「マスコミ報道

the BBC’s live coverage of general elections
「BBCの総選挙実況報道」(WISDOM)

The war got massive media coverage.
「その戦争はマスコミによって大々的に報道された」(GENIUS)

7. hold O

hold O (容器・場所が)Oを収容できる・収納できる

The concert hall holds about 1,000 people.
「そのコンサートホールは約1,000人を収容できる

This car can hold five people.
「この車は5人乗りである(5人を収容できる)」

8. miss O

miss O ① (人・物)がいない(ない)ので寂しく思う
② (駅)を降り損ねる・(電車・バスなど)に乗り遅れる

I really miss my family when I’m away.
「家を離れると家族がいないので本当に寂しく思う」(WISDOM)

We were caught in traffic and missed the 7:00 am train.
「交通渋滞にはまって午前7時の電車に乗り遅れた

9. put O 副詞

put O 副詞 O(考え・気持ちなど)を(ある方法で)述べる・表現する

to put it another way
「別の言い方で言えば」

to put it simply
「簡単に言えば」

to put it more precisely
「もっと正確に言うと」

10. consult O

consult O O(辞書・参考書・地図など)を調べる・参照する
= refer to O

He consulted a dictionary for spelling.
「彼はスペルを確かめようと辞書を見た

* consult O for – 〜を求めて Oを調べる」
= refer to O for –

11. fire O

fire O O(人)を首にする・解雇する(米用法)
= dismiss O(書き言葉)
= sack O(英用法)

I was fired for complaining about what the boss had decided.
「私は上司が決めたことに文句を言ったと言う理由で解雇された

* fire O for – 「〜の理由で Oを解雇する」

He was unfairly fired from part-time job.
「彼は不当にアルバイト先を(から)解雇された

* fire O from – 「(地位・役職など)から Oを解雇する」

12. last O 副詞

last O 副詞 (物が)Oにとってもつ・(食料・金などが)O(人)に足りる

The money will last them only (for) a week.
「そのお金では彼らは1週間しかもたないだろう」

* 副詞 は「期間」の表現がくる。

13. stand O

stand O O(不快な人・事・物)を我慢する・辛抱する・耐える

I cannot stand it (anymore).
「(もう)それにはうんざりだ」

I cannot stand my room being messy.
「私は部屋を散らかしておくのは我慢できない」(WISDOM)

* stand A doing – 「Aが〜するのを我慢する」
→ doing – は動名詞、Aは意味上の主語
→ stand A to do – の形はまれ


2つ目の例文の構造は以下のとおりです。

14. treat A to B

treat A to B A(人)にB(飲食物など)をおごる

You treated me to lunch yesterday, so this is my turn.
「昨日、僕ランチを奢ってくれたので、今度は僕の番だ」

8. speak・talk・say・tell の用法

このセクションでは “speak”, “talk”, “say”, “tell” について学びます。

本編に入る前に確認しておいてほしいことがあります。

全体像

・ speak と talk は 自動詞

・ say と tell は 他動詞

1. 自動詞 speak について

自動詞 speak は動詞の直後に目的語を取ることができません。

主に以下のような前置詞句をつけた形で使われます。

speak to O Oと話す・話しかける
speak with O Oと話す・話しかける
* 米用法。イギリス英語ではかたく響く。
speak about O Oについて話す
speak of O Oについて話す
* about O よりやや堅い言い方。「軽く言及する」の意味。

He spoke to me about his early life.
「彼は私に自分の生い立ちについて話してくれた」

I’d like to speak to someone about a refund.(電話で)
「払い戻しの件でお聞きしたいのですが」(WISDOM)
* talk よりも speak の方が好まれる。

Who is speaking[calling], please?(電話で)
「どちら様ですか」
* “This is Anya Forger speaking.“「アーニャ=フォージャーです」などと答える。

Hello! Can[Could, May] I speak to Loid Forger?(電話で)
「もしもし、ロイドフォージャーさんはいらっしゃいますか」
* “Speaking.”「はい私です」などと答える。 
* 助動詞は can < could < may の順で丁寧さがます。


最初の例文 “He spoke to me about his early life.” について。

英語には大事なものは文末に置くという文末焦点という考え方があります。

“△ He spoke about his early life to me.” という代名詞 me が文末にくる表現は稀です。

実は speak の他動詞用法があります。言語を目的語に取ります

speak O O(ある言語)を話す・O(ある言語)を話す能力がある

Ken speaks fluent English.
「ケンは流暢な英語を話します」
= Ken speaks English fluently.

What languages do you speak? I speak Japanese and a little English.
「何語を話しますか」「日本語と少しの英語を話します」

Is there anyone here who speaks Japanese?
「ここに日本語を話せる人はいますか」(GENUIS)

What language can you speak? と “can” を使うと、能力を露骨に問う言い方「あんた何語話せんの?」に聞こえます。

“speak English” と “speak in English” の違い(WISDOMから)

英語を話す能力がある 英語を話す能力があって、ある状況でそれを使う
speak English ⭕️ ⭕️
speak in English ⭕️


“in ~”「〜を使って・〜で」〈手段〉をつけると、意味が〈手段〉に限定され、「実際にその言語使って話す」という意味になります。

2. 自動詞 talk について

自動詞 speak は動詞の直後に目的語を取ることができません。

主に以下のような前置詞句をつけた形で使われます。

talk to O 〜に話しかける
* “to O” は比較的自由に、日常的な場面で用いられる。
talk with O 〜に話しかける
* 米用法。イギリス英語ではかたく響く。
* “with” は “O” が 政治家・指導者・代表者などの場合に好まれる。
talk about O 〜について話す・喋る
talk of O 〜について話す・喋る
* about O よりやや堅い言い方。「軽く言及する」の意味。

Let’s talk about something else.
「話題を変えよう」(GENIUS)

What are you talking about?
「(馬鹿げた・失礼な発言にあきれて)君は一体なんの話をしているんだ」「バカ言うなよ」
* 「そんなことを言われて心外だ」と言う気持ちを表す。
* しばしば疑問詞を強調する語 “on earth, the hell” などと共に用い “What the hell are you talking about?” と言う。

We were just talking about you.
「噂をすればなんとやらだ」(WISDOM)
* 話題にのぼっていた人が現れた時に使う。

Can I talk to you for a second(minute)?
「ちょっと話せますか」
* 相談を持ちかける時に使う。
* この場合 “talk with ~” はまれ。

(I’ll) talk to you soon.
「また電話するよ」
* 電話を切る時に使う。

We talked with the dean about the new rules.
「私たちは学生部長と新しい規則について話し合った」
* “dean”「(大学の学生指導にあたる)学生部長

[jin_icon_checkcircle color=”#2bc600″ size=”18px”] “speak” は1人の人が一方的に集団を相手に話をする場合(講演・スピーチ)に用いられる。

She spoke to the audience about punctuality.
「彼女は聴衆に時間厳守について講演した」


[jin_icon_checkcircle color=”#2bc600″ size=”18px”] “talk” は2人以上の人が話をすることを表し、打ち解けた場面で使われる傾向がある。

At lunch time, Jim talked to us about the weekend’s football match.
「昼休みにジムは週末のサッカーの試合について私たちと話をした」

I want to talk to you (about something).
「君に相談がある」
* I want to speak to you about it. 「君にそのことで話がある」では不平・苦情を一方的に言うことを暗示する。


[jin_icon_checkcircle color=”#2bc600″ size=”18px”] 単に「言う」と言う文脈では交換可能。

He talked[spoke] in a low voice.
「彼は低い声で話した」

Don’t talk[speak] (to me) like that.
「そんなふうに言わないで」
* talk が優勢だが speak も利用可能。
* talk は内容・話し方のいずれにも言及するが、speak は内容を指すことが多い。

(GENIUS・WISDOMを編集)

ここから下はテスト投稿

例文

Don’t talk[speak] to me like that.
「そんなふうに言わないで」

番長先生

talk が優勢だけど、speakも利用可能。
talk は内容・話し方のいずれにも使うが、speakは内容を表すことが多い!

説明

  • “speak” は1人の人が一方的に集団を相手に話をする場合(講演・スピーチ)に用いられる。
  • “talk” は2人以上の人が話をすることを表し、打ち解けた場面で使われる傾向がある。
  • 単に「言う」と言う文脈では交換可能。
目次