英作文演習

英作文演習 1-6

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1-6  人主語・無生物主語の表現

ここでは「人主語・無生物主語の表現」の演習を行います。

以下の問題に挑戦してみましょう!

「人主語・無生物主語」の表現

問 以下の日本文を英訳してください。

21. 彼女はなぜ急に病気になったのかしら。

22. この薬を飲めば気分が良くなりますよ。

23. 私たちは、赤ちゃんがどうやって話せるようになるのかよく知らない。

24. 1920年代に入ると、大量生産のおかげで、アメリカでは一般庶民でもたやすく自動車を入手することが可能になった。

     In the 1920s, mass production …

25. 右に曲がると病院があります。


 

 

解答・解説(その21)

21. 彼女はなぜ急に病気になったのかしら。

 

公式

「病気になる」① get sick[ill]
② become sick[ill]


“disease” 「病気」は “illness”(長期間の病気), “sickness”(短期間の病気) に対して、病名のはっきりした病気を指します。

(例) an infectious[a contagious] disease 「伝染病」
(例) a chronic disease 「慢性疾病」
(例) an acute disease 「急性疾病」
(例) a genetic disease 「遺伝的な病気」
(例) a deadly[fatal] disease「致命的な病気」
(例) a family[hereditary] disease 「遺伝病」
(例) a respiratory disease 「呼吸器疾病」
(例) a sexually transmitted disease 「性感染症」
(例) heart disease 「心臓病」
(例) cardiovascular disease 「心臓血管病」
(例) liver disease 「肝臓病」
(例) kidney disease「腎臓病」
(例) Alzheimer’s disease「アルツハイマー病」

* disease「病気・疾病」は不可算名詞です。同じ病気でも人によって症状は異なるので、英語では数えません。

特定の病気(下の5例)の時は本来の不可算名詞として扱います。
→ “× a heart disease” は不可です。

ただし、修飾語がついて、範囲が絞られ、具体化するときは可算扱いになります。

(例) a chronic disease「慢性疾病」は「疾病・病気」の中の chronic「慢性の」の部分を指します。病気の中の一つのカテゴリーと考えることができるので “a” がつきます。


* “cardiovascular” (下から4例目)は「心臓血管の・循環器の」の意味の形容詞です。
→ アクセントは “cardio-vascular“(第2アクセント)です。


参考 「つわり」のことを “morning sickness” と言います。これは、空腹の朝につわりがひどくなる(”sickness”「吐き気を催すような気分の悪い状態」)ことから来ているそうです。

 

語句

「〜かしら・〜だろうかと思う」I wonder wh-節

 

 

解答例

I wonder why she suddenly got sick.

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I wonder why SVO” で「なぜ〜だろうかと思う」の意味になります。
“why” は疑問副詞なので、後ろに完全な文が続きます。

 

・ I wonder what made her sick suddenly.

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What make OC” で「何がOをCにするか」→『なぜOがCするのか』の意味になります。

 

解答・解説(その22)

22. この薬を飲めば気分が良くなりますよ。

 

公式

「この薬を飲めば気分が良くなる」
① S = 人If you take this medicine, you will feel better
② S = 物This medicine(S) will make(V) you(O) feel better(do -).

“S make O do ~” の訳は以下の2つです。

① S(人)がO(人)に(強制的に)〜させる
② S(物・事)がO(人)に(無意識に)〜させる

→ “② S=物” では “②” の無生物主語を使います。

 

語句

「薬を飲む」take medicine

“medicine” は「薬・医薬品」の意味の不可算名詞です。

・take cold medicine「風邪薬を飲む」
・take two pills of cold medicine「風邪薬を2錠飲む」
・take cough medicine 「咳止め薬を飲む」
・take too much medicine「薬を飲みすぎる」
・take some medicine 「薬をいくらか飲む」

→ “some + 可算名詞の複数形”「いくつかの〜」・”some + 不可算名詞“「いくつかの〜」の意味です。

「水薬」の場合は “drink medicine” という表現も可能です。

薬の種類を見てみましょう。

pill「丸薬」
tablet「錠剤」
powder「粉薬」
capsule「カプセル」
liquor「水薬」
syrup「シロップ剤」

(例) Take this tablet when symptoms worsen.
   「症状が悪化したときにはこの錠剤を飲んでください」

 

「気分が(前より)良くなる」feel better

「前より良くなる」という意味なので better(比較級)を使います。
× feel more comfortable” は不可です。

“comfortable” は「居心地が良い・くつろいだ」の意味です。

 

解答例

This medicine(S) will make[help](V) you(O) feel better(do-).

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“S make O do ~” で「S(物・事)がO(人)に(無意識に)〜させる」の意味です。
make you feel better” の代わりに “help you feel better” も可です。

help O do ~” で「O(人)が〜するのを助ける・手伝う」の意味です。

 

・If you take this medicine, you(S) will feel(V) better(C).

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feel(V) better(C)” で「気分が(前より)良くなる」の意味です。

 

Take this medicine, and you will feel better.

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命令文 …, and S will do ~” で「…しなさい、そうすれば〜」の意味です。

 

 

解答・解説(その23)

23. 私たちは、赤ちゃんがどうやって話せるようになるのかよく知らない。

 

公式

「〜をよく知らない」① We don’t know much about ~.
② We don’t know ~ well.
③ We still do not have any clear idea (as to) ~
We are not sure wh-節/how-節
It is not clear wh-節/how-節

“③ do not have any idea (as to) ~” で「〜が分からない」の意味です。

→ “have no idea (as to) ~” と書き換えることもできます。
この表現の中では

“④ We are not sure wh-節/how-節
“⑤ It is not clear wh-節/how-節

が自然な英語です。

 

語句

「赤ちゃんが どうやって 話せるようになるか」
how(how) babies(S) learn to speak(V)
how(how) babies(S) start to speak(V)

how SVO” で「どのように〜するか・どんな方法で〜するか」(手段・方法・仕方)の意味です。
learn to do ~“「(自然と)〜できるようになる・(自分の努力で)〜するようになる」

→ “× come to be able to do ~” とは言わないことに気をつけましょう。
「話す」は “speak” で表します。

“speak” だけで「言葉を喋る」の意味があるので “ speak language” と書く必要はありません。
start to do ~” で「〜し始める・〜しだす」の意味です。

 

解答例

・We don’t know much about how babies learn to speak.

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not … much” で「あまり…ない」の意味です。
how babies learn to speak” 「赤ちゃんがどうやって話せるようになるか」は 前置詞 “about” の目的語になっています。

 

We(S) are not(C) sure(C) how babies learn to speak.

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“S is not sure wh-節/how-節 …” で「…の確信がない・自信がない」の意味です。

 

It(S) is not(V) clear(C) how babies start to speak.

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It” は仮の主語(形式主語)で、”how babies start to speak” を指しています。

 

 

解答・解説(その24)

24. 1920年代に入ると、大量生産のおかげで、アメリカでは一般庶民でもたやすく自動車を入手することが可能になった。

     In the 1920s, mass production …

 

公式

「SはOが〜することを可能にする」

→『SのおかげでOは〜できる」
① S enable O to do ~
② S make it possible to do ~
③ S allow O to do ~
④ S help O (to) do ~

今回は「可能」を表す無生物主語なので、

“① S enable O to do ~”
“② S make it possible to do ~”

を使うと読みやすい英文になります。
“③ S allow O to do ~” を無生物主語で使う場合、”money” が主語になることが多いです。

(例)The money allowed him to study abroad.
  「お金があったので、彼は留学することができた」(原因・理由)

→ 「成績や必要な書類を集めるなど、留学の大半の準備はできた、あとはお金さえあれば、留学することができる」の意味です。

”S let O do ~” の無生物主語を使うのは極めて稀です。

“S let O do ~” は 人を主語にして使う動詞 です。

難関大学の長文でごく稀に無生物主語で使われていますが、かなり奇妙に思われるので、英作文で使うのは避けた方が良いでしょう。

 

語句

「一般庶民」① ordinary people
② ordinary citizens
③ the average person

「自動車」① a car
② an automobile
③ a motor vehicle

“① a car” は「自動車」を指す最も一般的な語です。

“② an automobile” は 「自動車」(米英語)の意味です。

“③ a motor vehicle” は「(バスやトラックなども含めた)自動車」を指します。

車に関する表現を覚えよう!

・ Can you give me a ride(米)[a lift(英)]?
  「あなたの車に乗せてくれませんか」
   → “ride” 「(自転車・乗り物などに)乗ること・乗せること」
   → “lift” 「(車などに目的地まで無料に)乗せること」(主に英)

・ The old man pulled up next to me.
 「その老人は私の隣に車を停めた」
  → “pull up” 「(車が)止まる」

・ I drive to work every day.
 「私は毎日車で出勤します」
  → “work” 「職場・会社」(この意味の時は無冠詞)
  → “drive to work”「出勤する・通勤する」

・ I picked up my father at Tokyo station.
 「私はお父さんを車で東京駅へ迎えに行った」
  → “pick up ~” 「(人)を車で迎えに行く」

・ I collected my father from Tokyo station.
 「私はお父さんを車で東京駅へ迎えに行った」
  → “collect A from B”「A(人)をBへ迎えに行く」(主に英)

 

「〜を入手する」① buy ~
② purchase ~

「たやすく・簡単に」① easily
with ease
② without difficulty
④ without trouble

“② with + 抽象名詞” は全体で副詞の意味になります。

“with ease” = “easily” となります。

 

解答例

・In the 1920, mass production enabled even ordinary people in the United States to buy cars easily.

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mass production” に “the” はつけません。

→ “the“(= one and only)をつけると、特定の場所の大量生産の話になってしまいます。
S enable O to do ~“「SはOが〜することを可能にする」

→『SのおかげでOは〜できる』(可能)を使いました。
「アメリカでは一般庶民でも」を “even ordinary people in the United States” 「アメリカの一般庶民でさえ」としました。

→ “even” は「〜でさえ・〜ですら」の意味の副詞です。

 

 

解答・解説(その25)

25. 右に曲がると病院があります。

 

公式

「右に曲がると〜があります」
① S=人If you turn right at the corner, you will find ~
② S=人Turn right and you will see ~
③ S=物A right turn will take you to ~

“① corner” は「交差点・曲がり角」の意味です
“② 命令文 and S will do ~ ” は「…しなさい、そうすれば〜」の意味です。
“③ take A to B” 「A(人)をBへ連れていく」

 

解答例

If you turn right at the corner, you will find a hospital.

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If S 現在形 …, S will do ~” で「もしSが…するなら、Sは〜するだろう」(条件文)の意味です。

条件節は未来のことでも現在形で表します。
× If you turn right, there is a hospital.” は不可です。

この文章は「もし右に曲がれば、病院はあります」の意味です。

言い方を変えると、「右に曲がらなければ、病院は存在しない」という意味になります。病院はどちらに曲がっても存在するので、(条件文のついた)道案内では “there is ~” は普通、使いません。

→ “ there is a hospital on your left” と 場所の副詞句 がつけば、かろうじで文が成立します。

 

Turn right and you will see a hospital.

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命令文 and S will do ~” は「…しなさい、そうすれば〜」の意味です。

 

・A right turn will take you to the hospital.

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turn” は「曲がること・方向転換」の意味です。
take A to B” は「A(人)をBへ連れていく」の意味です。